ガルビノキシルラジカルを用いたスペクトル法による抗酸化能の高感度測定法
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概要
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ガルビノキシルラジカルを使用した、スペクトル法による高感度抗酸化能測定法を開発した。ガルビノキシルラジカルは432nmに安定な吸収を示し、フラボノイドのような抗酸化剤の存在で吸収を失う。開発した実験手順はESRを用いる従来法より簡単で安価である。親水性及び疎水性の抗酸化剤を同一の手順で測定することができる。検出感度は高く、1μMオーダーの抗酸化剤を検出することが可能である。フェノール類、安息香酸誘導体、クマロン類,フラボン、フラバノン、フラバノール、クマリン及びアスコルビン酸を含む合成及び天然の抗酸化剤29種類について検討し、感度と構造の相関を議論した。検討した化合物の水酸基の結合解離エネルギーを半経験的分子軌道法(PM3)で推定した。結合解離エネルギーは感度と良い相関を示した。
- 2003-05-23
著者
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