事象センサの故障を考慮した離散事象システムの診断(システムと制御)
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概要
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本論文では,離散事象システムにおいて,直接観測できない不可観測な故障事象の生起を有限ステップ内で検出するような診断問題について考察する.診断器は観測した可観測事象列に基づき故障事象の検出を行うが,予期せぬ事象センサの故障により,ある可観測事象の生起を診断器が観測できなくなるような状況が考えられる.そこで本論文では,センサ故障によりたかだか一つの可観測事象が不可観測になる可能性がある場合においても,故障事象の生起を検出できるような診断器が存在するための必要十分条件を導出する.更にその必要十分条件を多項式オーダで判定する方法を示す.
- 2009-08-01
著者
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高井 重昌
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科:(現)大阪大学大学院工学研究科
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高井 重昌
京都工芸繊維大学
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河本 大
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
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河本 大
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科:(現)大日本スクリーン製造株式会社
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