多重電流共振形コンバータによる電流ピークの低減について(エネルギー技術,半導体変換技術,一般)
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概要
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本研究の目的は,電流共振形コンバータの共振電流ピークを低減することである.新しく提案する多重電流共振形コンバータは,従来のLLC+HB電流共振形コンバータの入力段に追加した共振用インダクタと複数の共振周波数を有する共振回路網から構成される.従来のLLC電流共振形コンバータでの2つの固有共振周波数に対して,提案回路には3つ以上の固有共振周波数が存在する.スイッチング動作時においては共振周波数の基本波成分と第3次高調波成分の電流が重畳され電力伝達が行われる.従って,一次側半導体MOSFETのZVS動作,二次側整流ダイオードのZCS動作を維持しながら,導通時の共振電流ピークが低減される.シミュレーション及び実験により得られた提案する多重電流共振形コンバータの諸動作特性について報告する.入力電圧380V,出力電力24V/10Aの仕様において94%の効率が得られた.
- 2009-07-23
著者
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金 春峰
長崎大学工学部TDK寄附講座
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二宮 保
長崎大学工学部TDK寄附講座
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山下 友文
株式会社リコー
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岩田 岳志
株式会社リコー
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植野 剛
株式会社リコー
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二宮 保
九州大学工学部
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二宮 保
長崎大学
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二宮 保
長崎大学工学部
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二宮 保
九州大学大学院システム情報科学研究科
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二宮 保
九州大学大学院システム情報科学研究院
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二宮 保
長崎大学工学研究科
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