1970年代における障害乳幼児政策とその問題構制 : 保育要求から問題の再構成へ
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概要
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1970年代の障害乳幼児政策は療育・保育を要求する運動によって拡大されたが,そこには障害乳幼児問題に対する認識枠組みの再構成が伴っていた.従来の政策は「早期発見、早期治療・教育」という段階論的な枠組みのもとで進められた結果,大多数の障害乳幼児が在宅生活を余儀なくされていた.その批判として,1970年代の療育・保育を要求する運動は,保育を軸に障害乳幼児問題を再構成しながら,乳幼児期の発達保障の課題を明らかにし,療育・保育施設の拡大を図ってきた.その問題構制は,今日もなお障害乳幼児問題を検討するうえで有効な枠組みを提供している.
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