「援助困難」のみかた : 沖縄県地域福祉権利擁護事業の実態調査(2007)から
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概要
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社会福祉の援助者はその援助場面で「援助困難」を抱えることが少なくないために、「援助困難」を軽減する方法が必要となる。そこで「援助困難」は、利用者と援助者の「計画された変化の過程」に、また人と環境の相互作用の接点に生じるというソーシャルワーク、とりわけライフモデルのそれが培ってきた認識を基本に、個人の資源と環境の資源を評価する分析枠組みを設定した。この枠組みを使用し、沖縄県における地域福祉権利擁護事業の実態調査(2007)における「援助困難」の要因を分析したところ、問題の要因、問題相互の関連、また制度・政策面での課題を明らかにすることに一定の貢献があった。「援助困難」を客観的に、また全体的に見ることのできるポジションを確保することは、援助実践面においても、政策決定においても有効であり、ライフモデルショーシャルワークによるニーズの分析枠組みの有効性・可能性についてさらに検証していくことが期待される。
- 沖縄大学の論文
- 2007-12-31
著者
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