放射性沃度I^<131>に依る甲状腺の機能診断法に関する研究
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概要
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Hamilton, Soley(1939年)が初めて放射性沃度追跡子試験を甲状腺機能診断法として用いて以来内外で多数の研究が行われ尿中放射性沃度排泄率,放射性沃度甲状腺摂取率が甲状腺機能診断法として極めて有用な事が述べられている。著者は該方法を用い明確な甲状腺機能状態を知る目的で1953年以来石川内科に於てバセニドー氏病17例,甲状腺中毒症20例,甲状腺腫14例,クレチニスム及び粘液水腫3例,其の他内分泌疾患5例,計72例に追跡子試験を行い,I^<131>の血清濃度,甲状腺摂取能,尿中排泄率を測定し,其の各々に検討を加えた。尚臨床症状,基礎代謝率,血清コレステロール値の測定を行いこれ等を比較検討した。次にバセドー氏病5例,甲状腺中毒症4例計9例にメチオヂール,ビタミンB_1併用療法を行い経過と共に臨床症状,I^<131>追跡子試験,基礎代謝率,血清コレステロール値を調査測定し其の変動を追求した。検査方法はI^<131> 50ucを水100ccに溶解し,その一部0.1ccのカウント数を計測し,それを1000倍して投与量と定めた。残りを患者に経口投与し,定時採血したものより標本を作成し,そのカウント数を計測し投与量に対する割合を求めてI^<131>血清濃度と定めた。I^<131>甲状腺摂取能はG-M計数管を患者甲状腺峽部表面より20cmの位置に直立させ外部よりγ線により定時計測を行つた。尿中I^<131>排泄率はI^<131>投与後定時迄蓄尿し其の、1ccより標本を作成して前と同様にして求めた。基礎代謝率はクニツピング氏瓦斯代謝測定装置により,血清コレステロール値はSperry-Schoenheimer氏法により測定した。
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