黒質緻密部における神経細胞形態の特徴とその受動的膜モデルの一構成法
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概要
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本研究では,大脳基底核黒質緻密部におけるドーパミン作動性(DA)細胞の時空間的シナプス入力の統合とその符号化様式を理解するために,まず,二重免疫染色法を用いて,ラット黒質部のDA細胞形態を詳細に計測した.次に,Rallの等価シリンダモデルの観点から,実際に計測した細胞形態データが,そのモデル化の条件を満たすか否かを検討した.さらに,DA細胞を受動的膜と見なした場合に,樹状突起の分岐点で膜電位伝達の効率性を理解することを試みた.特に,細胞間,あるいは,細胞内で膜電位を効率的に伝播する特異的樹状突起を有しているかについて実験データを基に検証した.また,有限要素法を応用した樹状突起モデルの一構成法の計算機による実装方法とその具体的な応用例を述べる.
- 2009-03-04
著者
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