大学生の心理的コミュニティ感覚 : 日本と韓国の異文化間比較(教育心理学)
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概要
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心理的コミュニティ感覚(PSOC)は,McMillan & Chavis (1986)が4因子構造の尺度を作成以降,主として欧米文化圏内で盛んに研究が行われている.しかし文化的コンテクストの違いがPSOCに与える影響については従来はとんど研究されていなかった.そこで本研究では,日本と韓国の大学生を対象とした比較文化研究の視点から,1)PSOCの異文化圏における因子的妥当性,2)文化的価値観の一側面である集団主義傾向,および民族アイデンティティとPSOCとの関連の二点について検討を行った.確認的因子分析の結果,両国ともMcMillan & Chavis (1986)の4因子構造は妥当であり,PSOCが文化を越えて適用可能な概念である可能性が示唆された.しかし両国の大学生が示した文化的相違は回答者が感じているコミュニティ感覚と強く関係があり,文化に根ざしたPSOC研究の重要性が示された.
- 国際基督教大学の論文
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