文化の計算理論を求めて
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概要
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人間同士の会話インタラクションには利用される言語の相違以上に,会話参加者の帰属する集団の特質を反映した相違が存在する.文化を社会集団に所属するメンバーによって共有され,維持されている集団固有の慣習や行動規範ととらえるならば,そのようなインタラクションの様態に現れる形式の背後にも社会集団の文化的基盤を想定することが可能である.本発表では,同一の物語構築課題を用いて収集された日本語,英語,による課題遂行対話データ(Mr.O corpus)を用いて会話インタラクションスタイルの比較分析を通じて,それら言語による対話インタラクションスタイルの対比的特徴付けを行う.次にそのような対照的特徴が各言語の言語的資源によってどのように支持されているか分析を加える.さらに,そのような対話インタラクションスタイルを統一的にとらえることを目標としてインタラクション行動選択に関するパラメータ概念を提案する.
- 2009-03-13
著者
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