43.実践的防災計画の策定のための地震被害想定の在り方 その2 : シナリオ型地震被害想定の作成例
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概要
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現状の地震被害想定手法の問題点・課題を指摘していく中から、昨年度はシナリオ型地震被害想定を提案し、その概念を示した。今回は、シナリオ型地震被害想定を実施した事例を紹介し、シナリオ型地震被害想定の問題点と課題について検討した。検討対象は、関東圏の2つの自治体であり、平成4年からシナリオ型被害想定を、試験的に行ってきている。平成4年には、一応のシナリオを完成させているが、平成5年の阪神・淡路大震災をうけ、シナリオの見直しを行っている。この事例によって指摘されたシナリオ作成上の問題点と課題は、「具体的な被害イメージを担当者に持ってもらうのが難しい」、「行政対応力の対応可能性の把握が難しい」、「シナリオの内容に疎密がでる」、「応急対応力の具体的設定が難しい」等の点である。一方で、シナリオ型被害想定のメリットである被害想定と応急対策計画の連結性が高まり、応急対策計画の実践化も進んでいる。
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