34. 地震防災教育に関する考察 : 課題と提言

概要

論文の詳細を見る
1995年1月の阪神・淡路大震災で大きな被害を生じた主要な理由の一つに,この地方に流布していた「関西地方には大きな地震はない」という誤った風説が地震防災対策を遅らせたことが指摘されている。また,1983年5月の日本海中部地震でも,「日本海側には大きな津波はない」といった誤った風説が津波危険への対応を誤らせたといわれている。このような誤った風説が流布したり必要な防災対策の実施が遅れるのは,当該地域における防災教育が不十分なため,形成される防災知識・意識が貧困なものとなることに主な理由があると考えられる。このようなことから,本研究では,防災教育(特に地震防災教育)について考察し,以下のような問題点の指摘と提言を行っている。 (1) 地震防災教育における問題点 (1) 防災教育の機会・手段に関する問題点現在の防災教育の機会・手段は,防災教育の対象者の範囲が限られていたり,内容にも工夫の余地が残されているなど,広範な人々が必要な防災知識を体系的に習得する上で十分でない (2) 防災教育の内容に関する問題点ア. ライフステージに対応した内容が教育されていないイ. 災害危険に関する知識が防災教育に不足している (2) 今後の地震防災教育のあり方 (1) ライフステージに対応した防災教育内容の提供 (2) ライフステージに対応した防災教育機会・手段の提供 (3) 学校教育における防災教育の重視
地域安全学会の論文

34. 地震防災教育に関する考察 : 課題と提言

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク