47. SIGNAL(地震時導管網警報システム)の開発
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概要
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東京ガス(株)は、東京首都圏エリア(3100km^2)にて800万件のお客様に対し、44000kmの延長を持つパイプライン網を介して都市ガスを供給しており、地震発生の際にも安全を確保することは、当社に課せられた社会的使命であると認識している。地震後のガスに起因する二次災害を防止するためには、被害の甚大な地区においてガスの供給遮断を迅速に行う必要があり、そのために地域をブロック化して、そのブロック毎にガスの供給を停止できるシステムが構築されてきた。しかし、ガスの供給遮断を即時判断するためには、地域毎に導管網がどの程度被害を受けているのかを地震発生直後に把握する必要がある。SIGNAL(地震時導管網警報システム)は、その判断を支援することを目的として開発され、1994年6月に実用化し運用している。SIGNALは、供給区域内に配置された356ケ所の地震センサーからのリアルタイムの地震情報、およびマッピングシステムを利用した地盤・導管等の豊富なデータベースを基に、導管網の被害を迅速に高精度で推定することを可能とし、その結果が地震時の緊急措置実行に役立てられている。
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