国際財務報告基準(IFRS)第3号「企業結合」会計基準の特徴と課題
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概要
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本稿では,国際会計基準審議会(IASB)が,2008年1月に改訂した国際財務報告基準(IFRS)第3号「企業結合」および2008年5月に公表した討議資料「改訂財務報告の概念フレームワークに関する予備的見解:報告実体」に焦点を当てて,IFRS第3号が規定するのれんと少数株主持分の処理が、概念フレームワークの報告実体に関する検討内容と整合しているか否かについて明らかにする。会計基準を国際的に収斂するためには,連結基礎概念と会計基準との矛盾を解決するのと同時に,会計基準の実務適用可能性について考慮することが必要である。その際,会計基準が政治的圧力等を受けて妥協の産物と化してしまっては,IASBの当初の目的が根幹から崩れることになる。
- 2008-12-25
著者
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