大学生に対するメンタルヘルス支援体制に関する研究(1) : 教職員対象の調査結果から
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概要
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大学生に対するメンタルヘルス支援体制を整えることは、各大学の重要な課題であり、大学の実情や風土にあわせたシステム作りが必要とされる。本研究では、教職員を対象に、学生支援に対する意識やその実態について把握することを目的とした調査を実施した。調査内容は、学生の全般的印象、心の健康に配慮を要する学生への対応の実態、学内の教育支援体制とその整備に関するニーズとした。教員187名(回収率28.0%)、職員96名(回収率37.2%)から回答を得た。その結果、学生のメンタルヘルス上の問題に直面したことのある教職員が一定数みられ、しばらく様子をみる、個別相談に応じる、といった対応のほか、場合によっては教職員間で情報を共有し対応を協議したり、専門家の助言を仰いだりしていることが明らかになった。個別の事例について相談できる学内相談機関でのコンサルテーションやケースカンファレンスに対するニーズが高く示された。
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