プロバイオティクス的観点からみた発酵乳製品の比較
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概要
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本研究では市販の発酵乳製品に用いられている発酵微生物について、プロバイオティクスの条件である消化液に対する耐性を比較検討した。その結果、人工胃液に対する耐性はpH2.0で低かったものの、Lactobacillus casei ShirotaおよびLactobacillus gasseri OLL2716を用いた試料では、その生菌率は50%以上であった。またpH4.0では、特にL. gasseri spとBifidobacterium spの両者を用いた試料、およびL. casei Shirotaを用いた試料で高く、それぞれの生菌率は88.5、89.7%であった。またパンクレアチンを含む人工腸液に対する耐性については、Lactobacillus brevis KB290、Lactobacillus GGを用いた試料で、それぞれ98.9%、90.0%と高い生菌率であった。さらにパンクレアチンと胆汁を含む人工腸液での処理では、多くの試料で生菌率は0%となったが、L. brevis KB290、L. GGを用いた試料の生菌率は、それぞれ59.3%、62.5%となった。さらにLactobacillus bulgaricusとStreptococcus thermphilusの両者を用いた試料では73.6%となり最も高い生菌率であった。
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