日本語学習者の「文章表現」に関する一考察 : 同志社大学留学生別科の授業を通して
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概要
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日本語学習者に題を与えて自由に作文させると,「全体の構造」の視点が欠けてまとまりがなく,論旨のわかりにくい例が多い。そこで,同志社大学留学生別科で日本語科目「日本語III(文章表現)(1),(3)」を担当するにあたり,談話の展開パターンと表現を,モデル文で示す授業を試みた。特に重視したのは,短文の羅列ではなく,展開の型を踏まえた構成で,まとまった文章が書けるようになることである。これは中上級学習者のニーズとも合致しており,意欲的に学習に取り組んだ。その結果,回を重ねるごとに成果を上げ,学習者は談話展開を意識しつつ自分の表現に変えて書く傾向が見られた。テーマに沿った表現と,まとまった意味をもつ文章構造を指導することが「文章表現」の授業の要点であることが確認された。
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