鷄卵孵化時ニ於ケル含水炭素及ビ脂肪ノ中間分解産物ノ消長ニ及ボス一沃度並ニ一臭素醋酸ノ影響
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概要
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1930年Lundsgaardガ一沃度醋酸ガ醗酵制止作用ヲ有スルコトヲ發見シテ以來,はろげん醋酸ノ動物細胞ニ於ケル,乳酸生成,呼吸及ビ含水炭素代謝ニ及ボス作用ニ關スル研究業績ハ,先進諸學者ニヨリ相次デ行ハレタリ.然レドモソノ作用ノ本態ニ關シテハ未ダ全ク解決セラレズ.而シテ鷄卵孵化時ニ於ケル含水炭素及ビ脂肪代謝ニ及ボス之ガ影響ニ就テハ.全ク不明ノ領域ナリ.余ハ新陳代謝中間産物ノ研究ヨリシテ含水炭素及ビ脂肪代謝ニ對スルはろげん醋酸ノ態度ヲ知ラントシ本實驗ニ着手セリ.一溶度及ビ一臭素醋酸ヲ鷄卵内ニ注入シ孵化ヲ行ヒ,乳酸,あせとあるでひーど,あせとん體及ビ葡萄糖ヲ測定シ,之レガ消長ニ及ボス影響ヲ檢シタルニ一定ノ結果ヲ得タリ.即チ孵化鷄卵内ニ於ケル乳酸及ビあせとん體ノ生成ハ阻害セラルルモ,あせとあるでひーどノ生成ハ却ツテ増強セラル,葡萄糖ノ分解ハ第5孵化日ニ,己ニ66%ニ達セリ.コノ結果ヨリ結論スレノ,はろげん醋酸ハ,含水炭素ノ嫌氣性分解ハ之ヲ抑制スレドモ,好氣性酸化分解ハ之ヲ抑制セズ.
- 京都府立医科大学の論文
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