OS9-3 1356MWe低減速軽水炉(FLWR)の熱工学的成立性評価(OS9 熱流動,循環型社会における動力エネルギー技術)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
原子力機構が開発した稠密バンドル用限界出力相関式、およびMartinelli-Nelson二相増倍係数をTRAC-BF1に集約し、コード改良を行い、低減速軽水炉用熱設計コードが開発された。本研究は、開発したコードを用いて、900体の燃料集合体から構成される1356MWe増殖型低減速軽水炉の実機炉心の熱工学的成立性を評価した。評価に当たって、通常運転時及び運転時異常な過渡変化において、沸騰遷移を許容しないという従来BWR熱設計方針を用いました。評価手順は、まず運転時異常な過渡変化におけるMCPRの変化量ΔMCPRを評価し、これを基ついて通常運転時必要なMCPR及び冷却材流量を算出した。その結果、強制循環型低減速軽水炉の熱工学成立条件は、運転制限MCPRが1.32(炉心平均質量速度が640kg/m^2s)以上にすることである。また、自然循環型の熱工学成立条件は、運転制限MCPRが1.19(炉心平均質量速度が560kg/m^2s)以上にすることである。
- 社団法人日本機械学会の論文
- 2007-06-13
著者
-
呉田 昌俊
日本原子力研究開発機構
-
吉田 啓之
日本原子力研究所
-
吉田 啓之
原子力機構
-
高瀬 和之
原子力機構
-
秋本 肇
原研
-
劉 維
日本原子力研究開発機構
-
秋本 肇
日本原子力研究開発機構
-
呉田 昌俊
JAEA
-
吉田 啓之
JAEA
-
大貫 晃
JAEA
-
高瀬 和之
JAEA
-
秋本 肇
JAEA
-
大貫 晃
日本原子力研究開発機構
-
大貫 晃
日本原子力研究開発機構 次世代原子力システム研究開発部門
-
高瀬 和之
(独)日本原子力開発機構 東海研究開発センター
関連論文
- 多重スケール解析による霧状液体の可視化
- 27pYK-4 J-PARCにおけるパルス中性子イメージング技術の開発(X線・粒子線(中性子),領域10,誘電体,格子欠陥,X線・粒子線,フォノン物性)
- 中性子イメージング技術を用いた混相流のビジュアル化
- 中性子イメージング技術を用いた混相流のビジュアル化 (特集 情報化技術と混相流(2))
- OS10-9 統計解析手法による稠密炉心内流体混合現象の解明(OS10 混相流の計測技術と解析,循環型社会における動力エネルギー技術)
- 3526 稠密格子ロッドバンドルにおける限界出力相関式の改良と過渡限界出力試験の解析(S49-3 流動,原子炉用機器(2),S49 原子炉システムおよびその要素技術)
- OS10-6 静電容量検出型電気式ボイド率計の実用化に関する実験的研究(OS10 混相流の計測技術と解析,循環型社会における動力エネルギー技術)
- 稠密格子体系における過渡限界出力試験と解析(水冷却炉,革新型原子炉の開発および多目的利用技術,原子力要素技術開発)
- 稠密37本バンドル熱特性試験と熱流動モデル実験(NP3 新型炉技術)
- 電気式ボイド率計による低減速炉稠密バンドル体系のボイド率測定(FR2 計測制御の最先端)