ニーチェの肉体(身体)に関する一考察(3)
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概要
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「ニーチェの肉体に関する一考察」(1)と(2)で多元体としての肉体を述べた。その際、肉体内部に、序列と上下関係がある。その上下関係は、情動的なものが意識的なものに優越する。したがって、「有機体」(生命体)の「全体的な生」は、「情動的な生」が「意識的な生」に対して主流となっているのが、「健康な肉体」であり、その逆は、「病んだ肉体」となる。生命現象のあるところには、それがアメーバやバクテリアのような最低級の単細胞の生命体であっても、かならず力への意志が活動する。その力への意志の最初の形態は、快、不快のごとき「力の感情」であるという。当然、力への意志の情動優位説が述べられる。ニーチェの肉体論の考察は、力への意志の考察となる。
著者
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