ニーチェの肉体(身体)に関する一考察(4)
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概要
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「大いなる理性としての肉体」は「健康な肉体」であり、このような肉体を持つ者が「高貴な人間」である。この「高貴な人間」の肉体の奥処に意識されることなく活動しているのが、「力への意志」である。この意志は万物に貫通し、万物を支配し、動かすところから、宇宙的な原理ともいわれ、この力の本質は、肉体の現象に最も顕著にその具体的な姿を見せる。それゆえ、ニーチェの思考は、常に人間の肉体を手引きとして、遂行される。かれの思考はコギトではなく、肉体の思考である。従って、かれの宇宙論は肉体の「類比を利用」して行なわれる。
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