外国語学習スタイル尺度の作成とその検討
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概要
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本研究では、藤田(2006)をもとに項目を吟味し直して8つの下位尺度からなる外国語学習スタイル尺度を作成し、その信頼性および妥当性の検討を行った。大学で日本語を学ぶ韓国人372名、中国人401名のデータに対して因子分析を行い、Amosを用いてモデル比較を行った結果、外国語学習スタイルは【視覚】・【聴覚】・【形式】・【コミュニケーション】・【順序】・【内向】・【非寛容】・【リスクテーキング】からなることが再確認され、因子的妥当性が示された。また、共通性や累積寄与率、下位尺度の信頼性も概ね高いものであった。さらに、他の4つの尺度(「特性シャイネス尺度」、「認知的熟慮性-衝動性尺度」、「発話傾向尺度」(一般的社会的発話傾向尺度)、「心理的健康と関連する曖昧さ耐性尺度」)との相関関係から構成概念妥当性が示された。以上のことから韓国人・中国人大学生日本語学習者用外国語学習スタイル尺度の信頼性・妥当性が確認されたと言える。
著者
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