共同作業による多文化理解教育の実践と課題
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概要
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日本人学生と留学生による多文化クラスにおいて、Webページ制作による多文化理解教育の授業実践を行った。授業では、作品完成という共通目標を達成するために、具体的なモノ作りを通じて、受講生に多文化交流を体験する環境を提供した。授業は、まず、作業グループを決め、各グループが主体的に作業に取り組んだ。文化を理解する過程で共同作業はどう位置づけられるのかを検討するため、共同作業前後に、受講生に対して、共同作業では何を重要視するかアンケート調査を行った。受講生全体の意識変化では、作業前には漠然と「自/異文化理解」や「交流/友達になる」を重要視する傾向にあったが、作業後には作業を進める上での具体的な項目「協力」「作品テーマ」「技術力」が増加した。また、秋田大学、信州大学、弘前大学、新潟大学の多文化クラスでは、福井大学と同様に、日本人学生と留学生の共同作業による作品制作を行っている。そこで、5大学の各クラスで制作した作品の視聴やコメントを交換する交流を実施した。大学間の作品交流では、自作品に対して客観的な意見を得る機会を得た。最後に、多文化クラス運営の課題をグループ活動、技術的問題、大学間交流の点から明らかにした。
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