アカモンドクガ(鱗翅目,ドクガ科)における翅退化プロセス
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概要
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アカモンドクガ雌の翅は痕跡翅を持つ程度まで翅が退化している.しかしながら観察の結果,蛹になるまでの翅原基の発生過程に雌雄で差は見られなかった.蛹期の初期の段階においても,雌では雄と同じくらい良く発達した翅を有していた.そこで,雌蛹における翅膜上皮組織の組織形態の変化を調べるために,光学顕微鏡観察による切片の観察を行った.その結果,アカモンドクガの雌蛹では,成虫分化開始後に翅膜上皮が退縮していくのが観察された.退縮時において,翅膜上皮中央部の広い範囲で,血球細胞による食作用が観察された.このことからアカモンドクガ雌の成虫分化における翅退縮は,プログラム細胞死による現象であることが強く示唆された.
- 日本鱗翅学会の論文
- 2006-09-20
著者
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新津 修平
Department of Life Science, International Christian University
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新津 修平
東京都立大学大学院理学研究科
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新津 修平
理研・CDB・形態進化
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新津 修平
Department Of Life Science International Christian University
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新津 修平
首都大学東京大学院理工学研究科・生命科学コース
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