抗ヌクレオカイン(抗HMGB1)単クローン抗体の脳梗塞治療への応用(誌上シンポジウム)
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概要
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Ischemic brain infarction is high among th causes of death in Japan, and the medical and social burden by severe sequela is also extremely serious. In this symposium, we show that treatment with anti-high mobility group box 1 (HMGB1) monoclonal antibody (mAb) remarkably ameliorated brain infarction induced by 2-hour occlusion of the middle cerebral artery in rats, even when the mAb was administered after the start of reperfusion. Whereas HMGB1 is usually localized in nucleus, after stimulation it is secreted into extracellular space by an unknown non-classical pathway, and exhibits an inflammatory cytokine-like activity. Treatment with mAb reduced infarct size, and the accompanying neurological deficits in locomotor function were significantly improved. In addition, some biochemical markers such as permeability of the blood-brain barrier, the expression of tumor necrosis factor-alfa, inducible nitric oxide synthase and matrix metalloproteinase-9 were altered by mAb injection. These findings indicate the usefulness of HMGB1 as a novel therapeutic to target ischemic stroke.
- 2009-01-01
著者
-
高橋 英夫
岡山大学大学院消化器・腫瘍外科学
-
西堀 正洋
岡山大学大学院医歯学総合研究科機能制御学講座薬理学
-
高橋 英夫
名古屋大学 大学院医学系研究科救急・集中治療医学
-
高橋 英夫
岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 生体薬物制御学講座薬理学
-
西堀 正洋
岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 生体薬物制御学講座薬理学
-
森 秀治
就実大学薬学部応用薬学分野生体情報学
-
高橋 英夫
就実大学 薬学部生体情報学
-
劉 克約
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科薬理学
-
森 秀治
就実大学薬学部
-
高橋 英夫
名古屋大学救急集中治療医学
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