保育施設での学びとの出会い : 雰囲気、子ども観、学び観の間の相互作用
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概要
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本論文では、乳幼児教育における学びの重要な特徴として、教育的出会いに焦点を当てる。本論は、スウェーデンにおける乳幼児の保育施設での学びの質の側面についての調査(Johansson,2003a)に基づいたものである。調査では、3つの主要なテーマが発見された。それらは、教師(保育者)によって作り出される保育施設での教育的出会いという点で重要なもので、雰囲気、教師(保育者)の子ども観、教師(保育者)の学び観、の3つである。それぞれのメインテーマには、3つのサブテーマがあることも見出された。結果からは、子どもの生活世界への接近によって特徴づけられる相互に作用する雰囲気は、人間同士としての子ども観と、子どもの学び能力における自信を伴うものであることが示された。雰囲気が不安定であれば、子ども観は、(大人が)上方から子どもを見下ろす見方と、成熟度や子どもの能力(あるいは能力がないこと)にもとづいた学び観によって特徴づけられる。雰囲気がコントロールされていれば、我々は、条件に基づいた学び観とともに、不合理なものとして子ども観を認識する。
- 大阪府立大学の論文
著者
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