為替レート決定理論としての現代マネタリー・モデルと一般均衡モデル
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概要
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為替レート決定理論のモデルの中でmodern monetary model と呼ばれているモデルが存在するが,それは部分均衡モデルであり,その全体像は一般均衡モデルに拡張しなければ明らかとはならない。本稿では,このモデルを一般均衡モデルに拡張し,短期均衡,移行過程,長期均衡のそれぞれの性質を明らかにし,長期均衡の安定性と財政支出政策とのかかわりに焦点を当てて分析している。財政政策は,対外不均衡を是正するための有効な政策であるが,長期均衡の安定性の制約から,その有効性には限界が存在することを詳細に分析している。
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