利子率政策と「マネタリスト・モデル」
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概要
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マクロ供給関数(修正フィリップス曲線)をもつケインジアン・モデルでは、短期均衡、長期均衡いずれにおいても所得流通速度は他の内生変数や外生変数によって受動的に決定される。これに対応する「マネタリスト・モデル」は、マクロ供給関数を放棄し、独立に所得流通速度関数を定式化し、数量方程式で物価が決定されるというものである。ケインジアン・モデルとそれに対応する「マネタリスト・モデル」を考える場合、名目貨幣供給増加率が政策変数である場合を想定しているが、本稿では、利子率政策の場合に議論を拡張展開している、利子率政策の場合も、中央銀行が貨幣錯覚を持ち、名目貨幣供給が政策手段であるかぎり、ケインジアン・モデルに対応する「マネタリスト・モデル」は存在する。
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