在籍した学校の違いが聴覚障害者の体力に及ぼす影響 : 聾学校卒業生と通常校卒業生、両校経験者の比較

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概要

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在籍した学校の違い(聾学校か通常の学校か)が、体格や体力に及ぼす影響について検討するため、18歳の聴覚障害者の体格及び体力テスト成績について、対象者を聾学校群、通常校群及び両経験群の3群に分け、短期大学への入学年度を共変量とする共分散分析によって、性別、各調査項目別に平均値の群間差を検討した。得られた結果は以下の通りである。1.男子では、サイドステップと12分間走で学校種別の主効果が認められ、多重比較検定の結果、いずれも聾学校群の成績が通常校群及び両経験群を上回っていた。2.女子では、垂直跳び、サイドステップ、50m走、立ち幅跳び及びハンドボール投げで学校種別の主効果が認められ、多重比較検定の結果、いずれも聾学校群が通常校群及び両経験群を上回っていた。これらの結果から、在籍した学校の違いによって聴覚障害者が体力面で影響を受けており、さらに、女子においてその傾向がより顕著であることが明らかとなった。
2005-06-10

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