「大東亜共栄圏」の経済的実態
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概要
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本稿は1974年度本学会秋季学術大会共通論題「1930年代における日本帝国主義の植民地問題」の報告原稿である.統計資料の一部を削除し注を付したほか論旨内容には変更を加えていない.なお,本共通論題は本号所掲の小林報告・高橋報告との三報告で編成された.その際,本稿は総括的に「大東亜共栄圏」全域の経済構造につきさしあたり流通過程の側から概観する役割を与えられており,小林報告は「大東亜共栄圏」の中核をなす「日満華北経済ブロック」に限定して生産過程に立入った分析を行なうものとされた.主として日本帝国主義の側から問題点を検討する本稿と,植民地・占領他の側により重点をおいた小林報告との両者をあわせて問題の全体像への接近が試みられる.両報告で十分に取上げえなかった農業・土地問題については,さらに対象地域を限定して日本農業と植民地「満州」との相互関連につき農業移民問題を通じて追求した高橋報告により論点の所在を解明する.本共通論題の構成にあたって留意された点はほぼ以上の如きものであった.三報告の作成にあたっては,満州史研究会・満州移民史研究会の会員諸兄から数多くのご教示をえた.報告者三名を代表し深く感謝の意を表したい.
- 政治経済学・経済史学会の論文
- 1976-04-20
著者
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