海水中微量無機陰イオンの定量のための新規イオンクロマトグラフィー固定相の開発(<特集>高度分離へのたゆまぬ挑戦)
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概要
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イオンクロマトグラフィーによる海水中陰イオンの高感度定量のための新規固定相を開発した.海水主成分と同程度の濃度を有する溶離液を用いることのできる固定相を調製することに成功し,海水を前処理することなく直接注入することができた.ポリエチレングリコール固定相では,溶離液の濃度が高くなるほどヨウ化物イオン及びチオシアン酸イオンの保持が増大することを見いだし,海水中のこれらのイオンの定量を可能とした.第4級アンモニウム型の陽イオン界面活性剤をイオン交換及び疎水性吸着を利用してシリカゲルに物理的に吸着させたカラムについても濃度の高い溶離液の使用が可能となり,海水中の臭化物イオン,硝酸イオン,亜硝酸イオン等の定量に応用できることを見いだした.モノリス型シリカキャピラリーカラムに適用し,海水中臭化物イオンの迅速定量を実現した.カラム内径の増加に伴い濃度感度が改善され,コンベンショナルサイズ(内径4.6mm)のカラムを用いることによりng/mLレベルの検出感度を達成した.
- 2008-12-05
著者
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LIM Lee
岐阜大学工学部応用化学科
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竹内 豊英
岐阜大学工学部応用化学科
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江 曉林
岐阜大学工学部応用化学科
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栄 麗
岐阜大学工学部応用化学科
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鈴木 敦
岐阜大学工学部応用化学科
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小林 賢洋
岐阜大学工学部応用化学科
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竹内 豊英
岐阜大学工学部
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Lim Lee
岐阜大学工学部
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