イオンクロマトグラフィーにおけるイオン性多糖類が発現する分離選択性
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概要
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ムコ多糖やデキストラン硫酸などのような陰イオン性多糖類で修飾したシリカ系陰イオン交換体を固定相として用いるイオンクロマトグラフィーにおける保持特性について検討した. 基質の陰イオン交換容量は, 修飾によって大幅に減少することが分かった. 導入された修飾剤は, 基質の陰イオン交換サイトと結合していないフリーの陰イオン性の基を有し, それによって陽イオン交換性が発現した. 本固定相には基質の一部の陰イオン交換サイトが残存するため, 陰陽両イオン交換サイトが共存する. その結果, 条件を整えると陰陽両イオンの同時分離が可能であった. 基質の孔径及び修飾剤の分子量が修飾効果に大きく影響し, 溶離液の種類が保持特性に強く影響を与えた.
- 1999-01-05
著者
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