液体クロマトグラフィーにおける間接検出
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概要
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液体クロマトグラフィーでは, 移動相成分を工夫することによって用いた検出器に本来応答性のない目的成分を可視化することができる. この間接的な検出法は, これまでイオンクロマトグラフィーで最も広く応用されてきた. イオンクロマトグラフィーでは, 目的イオン成分と溶離液イオンとのイオン交換が可視化に寄与しているが, 他の分離モードでも間接検出が可能である. カラム内における目的成分と移動相成分間の相互作用による移動相成分の濃度変化が起こる場合, 目的成分と移動相成分との相互作用による移動相成分の検出器応答性が変化する場合, あるいは目的成分と移動相成分から検出器に応答性のある第三成分が生じる場合には, 目的成分を可視化することができる. 何も相互作用がない場合でも, バックグラウンドとノイズの比(ダイナミックリザーブ)が大きい場合には, 希釈効果のみによっても目的成分を可視化できる. 本稿では, 各種間接検出法の検出原理と特徴を紹介した.
- 2000-09-05
著者
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