マイクロカラム液体クロマトグラフィーにおけるガス圧を利用する階段状勾配溶離のための送液システムの開発(<特集>高度技術を支える分析化学)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マイクロカラム液体クロマトグラフィーにおいて, ガス圧を利用した階段状勾配溶離のための送液システムの開発を行った.システムは, ガスボンベ, 六方選択切替バルブ, インジェクター又はプレカラム濃縮システム, 分離カラム, UV検出器及び1台のシリンジポンプから構成されている.移動相は, ガス圧によって圧送され, 検出器下流側に設置されたシリンジポンプにカラム溶出液が導入される.カラム入り口圧力は, 設定流量に必要な圧力を超える値に保たれ, 検出器下流側のシリンジポンプの吸引速度が本システムの流量となる.六方選択バルブにはループが取り付けられ, ループにはあらかじめ組成の異なる移動相が満たされている.その結果, バルブを切り替えることによってアルゴンガス加圧下で瞬時にループ内の組成の異なる移動相を分離カラムに供給することができる.本方式は, 移動相組成の変化やカラム透過性の経時変化の影響を受けることなく一定流量を保つことができる.単一溶媒溶離並びに階段状勾配溶離による試料成分の保持時間の再現性は, 相対標準偏差として0.4〜0.6%となった.開発したシステムは, フタル酸エステル及びアルキルベンゼンの階段状勾配溶離に応用することができた.
- 2001-12-05
著者
関連論文
- ウレタン結合型γ-シクロデキストリンモノリスキャピラリーカラムを用いるダンシルアミノ酸の分離 (若手研究者の初論文特集)
- 海水中微量無機陰イオンの定量のための新規イオンクロマトグラフィー固定相の開発(高度分離へのたゆまぬ挑戦)
- ジョギングを10倍楽しむ
- ウレタン結合型γ-シクロデキストリンモノリスキャピラリーカラムを用いるダンシルアミノ酸の分離
- モノリス型シリカ系キャピラリーカラムを用いる液体クロマトグラフィーによる高速分離(若手研究者の初論文特集)
- 超微小水銀薄膜電極を用いるく形波ストリッピングボルタンメトリー
- イオンクロマトグラフィー : 基礎と応用
- 岐阜地区講演会・第2回岐阜県分析化学交流会
- 名古屋大学大学院工学研究科原口研究室を訪ねて
- キャピラリー液体クロマトグラフィー (特集/最先端分析技術の展望)
- HPLC逆相系充填剤から水が抜ける
- キャピラリー液体クロマトグラフィー
- マイクロカラム液体クロマトグラフィーにおけるガス圧を利用する階段状勾配溶離のための送液システムの開発(高度技術を支える分析化学)
- 日本分析化学会名誉会員になられる 石井大道氏 (Daido ISHII 名古屋大学名誉教授)
- 液体クロマトグラフィーにおける間接検出
- 液体クロマトグラフィーの基礎と応用 : 装置
- イオンクロマトグラフィーにおけるイオン性多糖類が発現する分離選択性
- キャピラリー電気クロマトグラフィー
- 合成樹脂チューブ, 金属キャピラリーなどの細工法
- 機能性逆相LC用充てんカラムによるダイオキシン異性体の分離同定
- 第4回日中韓イオン分析合同シンポジウム(岐阜)
- 液体クロマトグラフィーにおけるグラファイトカーボンカラムの分離特性
- イオンクロマトグラフィーにおける陰陽両イオンの同時分離
- イオン性多糖類を修飾した固定相を用いるイオンクロマトグラフィーにおける保持特性について
- イオンクロマトグラフィーにおける新しい固定相の開発
- キャピラリーLCを支えるグッズの紹介
- 液体クロマトグラフィーにおける間接検出
- 36^ International Symposium on Capillary Chromatography (36^ ISCC) and 9^ GCxGC Symposium に参加して