美術館におけるオープンデジタルアーカイブ指向の実践と検討 : オルタナティブスペースとしてのデジタルミュージアムの研究
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概要
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現在、国内には約5,360館もの文化施設があり、その多くが入館者数の減少と財政削減による人材や予算の不足という深刻な問題を抱えている。国内ミュージアムは、これから学校を中心に地域との連携を積極的に図り、永きに渡り足を運んでくれる愛好者の育成を必要とする。教育現場では、1998年に学習指導要領が改定され、「鑑賞」指導の項目が新たに加えられた。「鑑賞」指導は専門性を必要とするため、さまざまな模索が続けられている。本研究では、熊本県立美術館のデジタルミュージアム内にアーカイブされた画像データを基礎とするWEB鑑賞教材を新たに開発し、その教材を用いて現場教師による実践授業を行っている。また、カークパトリック「四段階評価法」による効果測定では、"バーチャル"なデジタルミュージアムが、教育現場とミュージアムとの連携による「鑑賞教育」の新たな手法の一助となる可能性を示唆した。
- 日本デザイン学会の論文
- 2008-09-30
著者
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