自己受容性とものの知覚の関わりについて(2) : ベントン視覚記銘検査(BVRT)にあらわれた視覚認知からの検討(追悼 篠原英壽教授)
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概要
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本研究では、BVRTを課題として、自己受容性とものの見えかたとの関連について検討するとともに、前報で得た結果とここで得た結果から、全体的考察をおこなった。自己受容性の指標はSASSVを用いた。被験者は、先行して実施したSASSVについて、これの9群別評価構成下位群ごとに選ばれた合計70名であった。SASSV評価指標で分類した被験者の各構成群ごとに、正答あるいは誤謬再生した被験者数のx2検定をおこなったところ、いくつかの課題で、誤謬出現頻度にで有意差が確認された。また、SASSVを構成する5尺度について、それぞれの高得点群と低得点群の誤謬出現頻度のχ^2検定をおこなったところ、いくつかの組み合わせでで有意差が認められた。BVRTの全体評価レベルでは、SASSV各指標との間に関連が見出された組み合わせは少ないものの、より自己受容的なグループ方が正確に記銘再生する傾向にあった。しかしながら、BVRTの各図版レベルでは、SASSVのFac.IIIのように、前報の結果と相反するものもあった。
著者
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