自己受容性の研究(2) : 生きる姿勢との関わりについて(櫻井徳太郎先生・山根常男先生退職記念)
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概要
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本研究では,大学生男性を対象として自己受容性と実存的な生き方およびhopelessness間の関係について検討し,以下のような結果を得た。1.SASSVとLAP各尺度得点間に強い正の相関関係があることから,自己受容的な人は実存的な生き方にある,またその逆もいえることが明らかになった。さらに,PBQとLAP得点間に負の相関関係を有することから,SASSV下位尺度得点のバランスがとれているか否かも,実存的な生き方と関係していることが見いだされた。2.SASSVとHS各尺度間の関係からは,hopelessnessが自己受容を規定する1要因になり得る可能性を示しているが,この方は,hopelessnessを感じる・感じないというだけではなく,自己の生き方,生きる姿勢と組み合わせることによって,これと自己受容性との関係が明確になることが明らかになった。
著者
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