女子大学生の運動経験および骨代謝マーカーと骨量の関係

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骨粗鬆症予防は最大骨量(PBM)を高め、維持することが重要である。骨量に影響を及ぼす因子として体重、除脂肪体重(LBM)、運動経験や初経などがあり、これらと骨量の関連が多く報告されている。しかし、若年女性を対象にこれらとの関係を検討した研究は少ない。そこで、本研究では女子大学生を対象とし骨量と骨代謝マーカーにより、その変動と要因の関係を検討することを目的とした。同意が得られた本学女子大学生82名(18.7±0.6歳)を対象とし、超音波骨量測定装置(Lunar社、A-1000EXPRESS)にて右踵骨を測定した。併せて身体計測、尿中デオキシピリジノリン(骨吸収マーカー)、過去および現在の運動状況や初経年齢等を調査した。体格と骨量の関係では体重、LBMとBUAの間に正の相関が認められた(p<0.01)。過去および現在の運動継続状況により未経験(n=8)、小学校経験(n=13)、小・中学校継続(n=16)、小・中・高校継続(n=30)、現在まで継続(n=15)の5群に分け検討した結果、骨量は小学校経験群に比べ小・中学校継続群、小・中・高校継続群で高値を示した(p<0.05)。このことから、若年女性の骨量は中学・高校時の定期的運動により影響を受けることが示唆された。また、尿中デオキシピリジノリンは平均8.1±2.0(nmol/mmol・Cr)と基準値を上回っており、初経発来後期間との関係において負の相関(p<0.01)が認められたことから、骨代謝は成熟化に向かっているが完全には安定しておらず、今後の変化を検討する必要があると考えられた。

女子大学生の運動経験および骨代謝マーカーと骨量の関係

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