5基本味の味覚感受性に及ぼすアミロライドの影響 : 電気味覚閾値と全口腔法の比較
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概要
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若年女性の味覚感受性を電気味覚計および全口腔法を用いて測定した。また,塩味に対して抑制効果があるといわれているアミロライドを用い,電気味覚閾値および検知閾値の変化の検討を行った。電気味覚検査においては,茸状乳頭,葉状乳頭ともに超蒸留水刺激後とアミロライド刺激後の電気味覚閾値には,有意差が認められる変化は見られなかった。したがって,アミロライド刺激は電気味覚閾値に影響しないことが認められた。全口腔法による塩味においては,超蒸留水刺激後とアミロライド刺激後の検知閾値(mM)を比べると,塩化カリウムでは,アミロライド刺激後に閾値が低下したが, Na^+を含む塩化ナトリウム・酢酸ナトリウム,塩化リチウムにおいて,アミロライド刺激後に閾値が上昇した。本実験では有意差は認められなかったが,Na^+を含む塩および塩化リチウムでは,アミロライドにより検知閾値が上昇し,味覚感受性が低下する傾向が示された。
- 国際学院埼玉短期大学の論文
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