食事バランスガイドを用いた女子短大生の食事調査評価内容の検討
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概要
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国民が健康で豊かな食生活を営むためには,生涯を通じて実行される健康・栄養教育がきわめて重要である。そこで,厚生労働省並びに農林水産省は,国民向けの健康・栄養教育媒体として,平成17年6月に「食事バランスガイド」を策定した。「食事バランスガイド」は,摂取することが望ましい食事量を従来の栄養素や食品でなく,料理を単位として提案されている。そのことにより,摂取すべき食事量の目安が親しみやすく,また,容易に理解できるようにした媒体である。本研究では,新たに策定された「食事バランスガイド」活用のあり方を試行するため,女子短大生を対象として,同ガイドを用いた食事調査を実施した。調査結果は,女子短大生が摂取している食事量は,主食,副菜,主菜,牛乳・乳製品及び果物のいずれの料理区分においても「食事バランスガイド」に示された摂取目標を下回っていた。また,1.朝食では,主食だけを摂取している学生がもっとも多く,きちんとした食事(主食+副菜+主菜が整った食事)を食べる習慣が定着していない。2.魚料理を摂取する割合が低く,肉料理に偏る傾向が認められた。3.副菜の主体となる野菜料理の摂取が少なく,国民栄養・健康調査(厚生労働省)の結果と同様の傾向が認められた。4.果物は,摂取する機会が少ない上に摂取量も少ないことが示唆された。
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