若年期および青年期女子における踵骨超音波骨量指標に影響を及ぼす因子
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概要
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骨租髭症の一次予防として大切なことは,できる限り早い時期に生活習慣を改善する対策を講じることである。しかし,健康な若年期の女性を対象とした超音波骨量指標に影響を及ぼす因子についての研究は少ない。本研究では,思春期および青年期の女性における骨量に及ぼす体格,生理状態およびライフスタイルの影響を明らかにすることを目的とした。15〜18歳の高校生女子73人および18〜22歳の大学生女子191人を対象とし,骨量,体格,握力測定,アンケート調査および食事記録調査を実施した。超音波骨量指標と体格,生理状態およびライフスタイルとの関連について検討した結果,年齢および過去の運動習慣が骨量と有意な正相関を示した。年齢を調整して運動習慣と骨量との関連を検討すると,過去も現在も運動を継続している者の骨量は全くしていない者に比べ高値傾向を示した。さらにカルシウムが多く過去に運動習慣のあった者では,カルシウムが少なく運動習慣もなかった者に比べ骨量は有意に高値を示した。以上より,思春期および青年期女子における骨量には,骨の成長期に活発な運動を行いそれを持続させること,また積極的なカルシウム摂取と運動の両方を実行することでPeak bone massを高める可能性が示された。
著者
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