第45次南極地域観測隊気象部門報告2004
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概要
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この報告は第45次南極地域観測隊気象部門が,2004年2月1日から2005年1月31日まで昭和基地において行った気象観測結果をまとめたものである.観測方法,測器,統計方法等は第44次隊とほぼ同様である. 越冬期間中,特記される気象現象として,次のものが挙げられる.1) 月平均気温は7月と11月に平年を下回ったが,その他の月は平年並みか平年より高く経過した.特に2月7日の月最低気温-7.8℃は2月の高い値の極値を,12月の月平均気温0.2℃,最高気温月平均3.3℃は12月の高い値の極値を更新した.2) ブリザードは歴代8位の少なさであったが,発達した低気圧の相次ぐ接近により,6月は5.5回のブリザードとなり,月平均海面気圧980.5hPaは6月の低い値の極値を更新した.また,10月に来襲したA級ブリザードにより,10月としては過去最高の最大風速39.5m/s,最大瞬間風速49.3m/sを記録した.3) 2004年のオゾンホールの特徴は,面積,オゾン欠損量(破壊量)ともに,過去10年の中では2番目に小さく比較的小規模に推移した.
- 2008-11-28
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