受動的体位変換および能動的体位変換における循環動態・自律神経活動の比較
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概要
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本研究は、体位変換が介助により行われる場合(受動的体位変換)と自力で行なわれる場合(能動的体位変換)で、循環動態と自律神経活動に差があるか否かを明らかにすることを目的とした。対象者は、健常男子12名(平均年齢21.8±3.1歳)とした。安静仰臥位15分、端座位17.5分、立位17.5分の計50分(体位変換後の2.5分は解析に使用せず)を受動的体位変換と能動的体位変換の2回、間に休憩20分を入れて行い、心拍数、血圧、脈波を測定した。これらのデータを用い心拍変動スペクトル解析と圧受容体反射感受性を求め比較検討した。その結果、立位において心拍数・交換神経活動指標は受動的体位変換の方が有意に増加し、副交感神経活動指標は受動的体位変換の方が有意に減少した。これらの結果から能動的体位変換に比べ受動的体位変換の方が循環動態と自律神経活動に大きな変化を及ぼすことが明らかになった。
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