看護援助としての洗髪が生体に及ぼす影響 : 自律神経活動及び循環動態指標を用いた検討
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概要
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洗髪による生理学的効果を、循環動態変化と自律神経指標を用いて検討。若年健常女性10名(平均年齢23.2±1.3歳)を対象とした。15分安静仰臥位→20分洗髪・整髪→15分の安静仰臥位。この間、心電図、卜ノメトリー、自動血圧計を装着し連続的に観察を行い、各期5分間の値を解析。心拍数はRR間隔より平均心拍数を求め、拡張・収縮期血圧は自動血圧計の測定値を平均して算出。HRV(心拍変動スペクトル解析)はCGSA法を用いて算出。副交感神経活動の指標をHF (high frequency)、交感神経活動の指標をLF/HF(low frequency /High frequency)とした。BRS(圧受容体反射感受性)はSequential法を用いて算出。t検定で統計処理し5%未満を有意とした。結果、心拍数、LF/HFが有意に減少し、BRSとHFは有意に増加した。また、拡張・収縮期血圧は変化がみられず、洗髪により交感神経活動が衰退し、副交感神経活動が亢進したことが示唆された。
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