東海大学福岡短期大学における大学編入指導

概要

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少子高齢化は様々な分野で影響を与えている。とりわけ,昨今の18歳人口の急激な減少は,教育界にも大きな変革をもたらしている。大学全入時代や国公立大学の独立行政法人化を迎えている現在,日本の高等教育のあり方が問われる時代となった。こうした背景の中で,本稿は,東海大学福岡短期大学(以降,福岡短大と称す)おける四年制大学への編入学指導とその取り組みについて紹介しながら,短大の大学編入学の現状と今後の展望についての考察を試みるものである。本稿の構成は,6つの章から成っている。第1章では,まず福岡短大を取り巻く状況について述べ,簡単に編入学の背景について触れる。第2章では,福岡短大の立地環境と学科の特色について紹介する。第3章では,データを示しながら,福岡短大におけるこれまでの編入学の変遷について分析する。第4章では,福岡短大の編入指導体制と各部署の役割内容を紹介する。第5章では,大学編入のための科目として開講されている「進路対策」の指導内容と指導例を紹介し,その問題点などを探る。そして,第6章のむすびでは,編入学の問題点や今後の展望について示唆するものである。
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