大学入試センター試験における得点調整方法 : 合否入替り率による評価の試み
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概要
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共通一次,センター試験で,これまで得点調整が社会的問題になったことが2度あった.1度目は共通一次最後の年で,理科に著しい得点差が生じた際に得点調整を行ったことにより社会的批判を浴びた.2度目の平成9年度のセンター試験では,数学に約22点の平均点差が生じたにも関わらず得点調整を行わなかったとして責められた.その年度に,大学入試センター試験では,公平性の観点から,選択科目問に20点以上の平均点差が生じた場合には,平均点差が15点に収まるように得点調整することを公表した.本稿では,1つの共通科目と2つの選択科目から1科目を選択する入学試験モデルについて,合否入替りによる得点調整方法の評価を行った.その結果は,素点平均点差が23.8点ある場合に,平均点差を15点に得点調整する場合と0点に調整する場合とを比較すると,前者の合否入替り数は後者のそれのおよそ3分の1であった.
著者
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山口 恒夫
川崎医療短期大学
-
山口 恒夫
川崎医療短期大学一般教養
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阿部 利則
川崎医療短期大学一般教養
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近藤 芳朗
川崎医科大学情報科学教室
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山口 恒夫
川崎医療短大
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近藤 芳朗
川崎医科大学情報科学
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山口 恒夫
川崎医療短期大学 一般教養
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