<原著>コオロギの産卵行動における律動運動のパターン・ジェネレーター
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概要
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コオロギの産卵管弁駆動筋から筋電図を誘導記録し, 産卵行動の発現と関連する律動性バーストのサイクル・ピリオド, バースト持続時間, バースト開始時間を定量的に解析した.非束縛条件下の標本では, 律動性バーストの時間パターンは産卵行動を構成する一連のステップ(探索, 位置決め, 産卵管の刺入, 産卵管の持ち上げ, 静止, 卵産下)の順序に従って変動した.正常標本での神経索切断(第4腹部神経節と最終腹部神経節の間)や, 神経索切断標本での産卵管の圧迫刺激によって, 産卵管の持ち上げ時または卵産下時の律動性バーストが現れた.ムスカリン性コリン作動性薬である2×10^-3M pilocarpineを神経索切断した標本に投与すると, 上記2種類の律動性バーストが交互に繰り返して現れた.これらの結果は, 産卵運動プログラムのうちの卵産下に関わるプログラムのパターン・ジェネレーターが, 最終腹部神経節に存在することを示唆している.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 2000-06-26
著者
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