林業における中山間地域対策の現状と課題(統一テーマ:中山間地域の現局面と政策課題,2001年春季大会論文)
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概要
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1980年後半以降,山村地域を取り巻く環境は悪化し,林業政策において担い手対策が重視された。本稿では90年代の林業担い手対策と最近議論となっている林業への直接所得補償(支払)制度について検討を加えた。90年代の担い手対策では林業労働者確保には一定の成果が見られた。ただし,現時点の担い手対策では林業労働者が確保が中心であり,そこに限界がある。また議論となっている林業に対する直接所得補償の導入においては適用条件をさらに検討する必要があるが,絶対的な条件不利地域では有効な対策と考えられる。長期的には,新規参入してきた林業労働者を新たな林家に育成する方策や多様な事業体や組織が地域の森林管理に参入できるような仕組みを作ることが担い手対策の中で必要である。
- 林業経済学会の論文
- 2001-03-15
著者
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