針葉樹人工林と広葉樹二次林とのミミズ群集の比較
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概要
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スギやヒノキ等の針葉樹の単一樹種からなる人工林では,生物相が単純になることが指摘されている。そこで本研究では,森林施業とミミズ群集の種多様性との関係を明らかにすることを目的とし,静岡県富士宮市麓および東京都西多摩郡奥多摩町のヒノキ人工林,スギ人工林,広葉樹二次林のミミズ群集について調査を行った。両調査地において,広葉樹二次林で最も種数と種多様度が高く,次いでスギ人工林であった。また,両調査地で最も種数が少なかったヒノキ人工林で出現した種は,広葉樹二次林,スギ人工林でも共通にみられる傾向にあった。各林分では,上木の種類,土壌物理化学性などの環境要因が異なることによって,ミミズの種組成や,個体数密度に影響を及ぼすと考えられた。特に,今回の調査結果からはミミズが生息する環境要因の一つに,リターの堆積量と質及び下層植生の種類と量が関わっていることが示唆された。
- 2008-09-16
著者
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菅原 泉
東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科
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河原 輝彦
特定非営利活動法人富士森林施業技術研究所
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安藤 麻菜
東京農業大学大学院農学研究科林学専攻(特定非営利活動法人富士森林施業技術研究所)
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喜多 知代
全国森林組合連合会
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