カラマツ・ヒノキ二段林におけるヒノキの成長モデル構築と検討
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概要
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近年,長伐期林施業とともに複層林施業が重要視されている。しかし,複層林に関する情報が不足している。そのなかでも複層林の収穫予測については,上木・下木の生育条件,施業方法が一様でないことに加えてデータ不足から手探り状態にある。本研究では,カラマツ・ヒノキ二段林の成長予測をするために密度管理図,収量比数,相対照度,成長抑制率を取り入れた成長予測モデルを提案した。そのモデルによっていくつかのタイプのモデル林を想定して上木と樹下植栽木(下木)の成長を予測した。それらの推定された値の信頼度をみるために,東京都水源林で調査したカラマツ・ヒノキ二段林の実測値と比較した。その結果,推定値は実測値と大きな差はなく,提案したモデルは信頼でき,下木の成長過程を求めることに有効であることが示唆された。
- 東京農業大学の論文
- 2002-12-20
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