微小外科解剖に基づいた三叉神経痛の手術 : 特にInfratentorial Lateral Supracerebellar Approachと錐体静脈の処理について(<特集>頭蓋底静脈の基礎と臨床(2):錐体斜台部)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
微小外科解剖に基づいた三叉神経痛に対する手術法,特に三叉神経へのアプローチ法と,障害物となる錐体静脈について概説した.われわれが行っているinfratentorial lateral supracerebellar approachは,いわゆる"Dandy's cerebellar route"と比較し,三叉神経への到達法としてより合理的な進入法であると考えられる.また,このアプローチでの解剖学的指標となる上錐体静脈の微小外科解剖について概説した.上錐体静脈は,三叉神経痛に対する手術時にはできるかぎり温存するべきである.しかし,術野の確保が困難である時には,やむなくその分枝を切断せざるをえない場合がある.たとえそのような場合であっても,vein of the cerebellopontine fissureは静脈還流障害をきたす可能性があり,必ず温存すべきであると考えられる.
日本脳神経外科コングレスの論文
2008-10-20

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク